テーマ:【フードロスについて】
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2022年3月25日配信

MOTTAINAI(もったいない)から始まるフードロス削減

「ワンガリ・マータイ」という女性をご存じでしょうか?
残念なことに、彼女は2011年に亡くなっていますが、彼女が2005年の来日の際発言した「MOTTAINAI(もったいない)」という言葉は、環境を守るための行動基本となる、「Reduce(ゴミ削減)」、「Reuse(再利用)」、「Recycle(再資源化)」を一言で言い表した言葉ではないでしょうか?

彼女は1940年、アフリカのケニア中部に生まれ、アメリカのピッツバーグ大学やアフリカのナイロビ大学で学びました。1977年には、土壌の浸食と砂漠化を防止する植林活動「グリーン・ベルト・ムーブメント」を起こすなど、環境問題に取り組み、2004年にはノーベル平和賞を受賞されています。

私たちにとって「もったいない」とは、日常的に使われる言葉かもしれません。
何気なく使ってしまう電気の「つけっぱなし」や、水の「出しっぱなし」などを見たときに、「もったいないからやめてよ」と声をかけることもあるでしょう。

このように、日常的に使われる「もったいない」と思う考えは、島国であり資源が豊かとはいえない日本人にとっては、古くから根付いているものなのかもしれません。
また、こうした「もったいない」という考え方は食品についても言えることで、和食ではよく「食材を始末する」といわれるように、料理をすることは食材を余すことなく使い切るという考えがあります。

もちろん和食だけではなく、フランス料理で用いられるブイヨンは、野菜の切れ端などを利用しますし、韓国料理でも、キムチを作る際には使用しない大根の葉の部分を干したものを出汁として用いた「シレギスープ」などがあります。さらに沖縄では、よく食べられているブタに対して「鳴き声以外は全部食べる」ということもあるそうです。
このように食の世界では、本来「ロス」が出ないよう様々な工夫がされてきました。

ところが、食料が大量に作られ、安く販売されるようになったり、形がいいものが好まれるようになり、結果として食材が売れ残りとして余ってしまったり、規格外の為購入されないで残ってしまうという状況が生まれてしまいました。



フードロスの実情と原因

日本では、食べられるのに捨てられる食品「フードロス」の量が2019年度の農水省・環境省での推計で年間570万トンとされています。(ちなみに、日本の人口1人当たりに換算すると年間約45キログラムにもなります)
ちなみに、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量は、2020年の場合年間約420万トンですので、驚くべきことに支援のために向けられた食料よりも、フードロスの方が多い結果になりました。

なお、フードロスの内訳ですが、外食産業や製造業などをまとめた「事業系」が54%に当たる309万トンで、食べ残しなど家庭から発生するフードロスが46%の261万トンとなっています。


農水省:プレスリリースより

フードロスがもたらす影響としては、廃棄された食品を処分するために燃料が使われたり、焼却処分の際に温暖化を進める温室効果ガスを発生させたり、さらには処理するための費用が税金で賄われているということなどが指摘されています。

このフードロスの原因は、家庭から発生する「食品の破棄」(「直接破棄」ともいわれます)や、「食べ残し」、消費期限切れ等により「過剰除去」の3つに分けられます。



家庭から発生するフードロスを削減するためには、私たちの行動が必要です。
例えば、買い物に出かける前に冷蔵庫の中などの在庫を確認することで、食材を買いすぎてしまうことがなくなるかもしれません。

スーパーなどに行くと、ついつい「安いから」と買ってしまいがちですが、「食材を始末」できるかどうか、最後まできちんと食べきれるかどうかを少し考えてみましょう。

食材を購入した後、長期間保存できる方法を知識として持っていることも大切かもしれません。
せっかく安く購入しても、腐らせてしまうと廃棄せざる負えません。最近では気軽にインターネットなどで適切な保存方法を調べることもできますので、うまく活用してみましょう。食材が長持ちするだけでなく、美味しさの維持にもつながるかもしれません。



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2022年4月1日配信

フードバンク・フードドライブ・フードシェア
フードロス削減への取り組みは、「フードバンク」など、様々な呼び方で進められています。
 

  1. フードバンク
    フードロスと生活困窮者を支援する側面がある活動で、企業や生産者が食品や食材をフードバンク団体へ寄贈し、フードバンク団体が福祉施設や団体へ送る活動です。

     
  2. フードドライブ
    家庭で余っている、まだ食べられる食品を学校や職場、フードドライブに取り組んでいる企業などに持ち寄り、フードバンク団体や福祉施設などへ寄贈する活動です。
    個々の家庭で余ってしまった食品は少ないですが、それを持ち寄って誰かのために生かすという感じで、スーパーや自治体でも取り組みが進んでいるものですので、参加しやすいかもしれません。

     
  3. フードシェア
    フードシェアは、活動というよりもサービスといった意味合いが強いもので、アプリやWebサイトを活用して、「余っているモノ」と「欲しい人」をマッチングさせるような意味合いがあります。
    例えば、小売店や飲食店で余ってしまった食品やメニューを、アプリやWebサイトで購入し、飲食店などのフードロス削減を目指しています。




フードロスの取り組み

前回もお伝えしたように、フードロスは年間約570万トンにも及んでいます。
家庭でも、買いすぎや作りすぎなどに気を付けることでフードロスの削減に取り組めますが、フードロス削減を進めるために、企業や団体が取り組んでいる活動に参加するという方法もあります。

農林水産省では、コロナウィルス感染症の蔓延で、例えば学校給食が停止になったり、飲食店の営業時間短縮などで発生した使われなかった食材を活用させるため、この問題を解決させるビジネスについて取りまとめました。(こちらからご確認いただけます)

その中では、アプリを活用してコンビニや小売店で限定品として売られたものの、販売期限などの理由で食べられるのに廃棄されていた食品をクーポン形式でお得に購入が出来る仕組みや、品質には問題がないが賞味期限やパッケージ変更によって流通させにくいことで廃棄されていた食品をお得に購入出来、購入者が選んだ社会貢献活動団体に売上の一部を寄付出来るECショッピングサイト、飲食店等で予約がキャンセルや来客数低下のため余ってしまった食材を販売するフードシェアリングのマッチングサービスなど、様々な取り組みが進められています。

スマートフォンがあれば、「フードロス」や「食品ロス」といったキーワードでアプリ検索をすると、とてもたくさんのアプリがヒットしますので、ご自身の生活サイクルの中で、無理なく活用できそうなものがあれば、取り組んで見られてはいかがでしょうか?

 



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2022年4月8日配信

海外の食品廃棄事情

海外でも、フードロスについては深刻な問題となりつつあるようです。


食品廃棄量とは、フードロスとなる「食べられるのに捨てられてしまう食べ物」に加え、食品を加工する段階で出る肉や魚の骨などのもともと食べられない部分の両方を合わせたものを指しますが、いずれの国でも約100kg程度の廃棄をしているようです。(フランスは推定値の為、数値に幅があります)

参考
消費者庁消費者教育推進課 食品ロス削減関係参考資料 令和元年7月11日版
農林水産省 食品廃棄物発生量、再生利用量の主要国比較
World Health Organization Global Health Observatory data 2016


一概に、食品廃棄物量=フードロスというわけではないのですが、日本の場合は約半数がフードロスであるともいわれていますので、相当な量が食べられずに捨てられてしまっている現実が浮かび上がります。


フードロスの各国の取り組み

それでは、この問題を解決するため、各国ではどのような取り組みが行われているのでしょうか?
2015年に国連総会で採択されたSDGsの17の目標の中で、“2030年までに世界中の食料廃棄量を半減する”と掲げられ、世界はフードロス削減に向けて大きく動き始めました。

法整備される前にこうした問題に取り組み始めた国や、企業・レストランなどが自主的に取り組んでいるケースもあります。


先駆者、フランス
フランスでは、2016年に国内のスーパーマーケットで食品を廃棄することを禁止し、売れ残りの食品は寄付、もしくは飼料などに転用することを義務付ける法律が施行されました。
違反した場合は、75,000ユーロ(約1,000万円)の罰金、もしくは懲役2年が課せられることから、まさにフードロス削減のために先陣を切った取り組みを始めています。
もちろん、国だけではなく、市民レベルでも改革は進んでおり、飲食店では持ち帰り用の容器が用意されていて、フードロス削減に対しての意識の高さがうかがえます。


イタリアレストランの挑戦
イタリアでは、廃棄食材を絶品料理へと生まれ変わらせる挑戦が進められているようです。
2015年のイタリア・ミラノで開催された万国博覧会のプロジェクトの1つとして、あるレストランでは、年間約1080億円相当も捨てられる食材を引き取り、ミシュランの星を獲得したシェフが絶品イタリアンによみがえらせたのです。
この動きは、万国博覧会の終了後も続けられていて、今では地域の人が集まれる場所にもなっています。


値段を決めるのは買い手、オーストラリアの取り組み
オーストラリアにオープンしたとあるスーパーマーケットでは、フードロス対策として賞味期限や形が不恰好という理由で廃棄予定の食料ばかりを集めています。
それらの商品には値札が付いておらず、買い手が値段を決めることができるのが大きな特徴です。
年間400万トンもの食料が埋立地に捨てられているオーストラリアの問題を解決する試みの一環として慈善事業団体により運営されており、働いている人は全てボランティアです。


余った食材を共有、イギリスのスマートな対策
イギリスで2015年にリリースされたアプリでは、譲りたい食料をユーザー同士で「おすそわけ」ができます。
個人だけではなく、地元の企業や食品店なども利用しており、買いすぎた食料や売れ残りを無駄にせず、かつ必要としている人が受け取れる仕組みを作っています。
現在では180万人以上のユーザーが登録しており、イギリスだけではなくアメリカやスウェーデンなどでも活用されています。


フードカートでオランダ中を行脚
オランダでは、廃棄食品をアレンジして提供するレストランがあります。また、固定の店舗だけではなくフードトラックでも販売をしているので、オランダ中を場所の制約なく動き回ることができ、問題解決だけでなく都心から離れた地方へもフードロス削減の活動を行っています。



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2022年4月15日配信

「プラスワン」プロジェクト
世界的な感染症の流行により、大きく取り上げられることになった「牛乳(生乳)の大量廃棄」。
自粛が要請された期間に、学校が休校となったり、宿泊施設や飲食店などが休業されたために、本来給食などで消費されるはずだった牛乳が大量に余っていると、農林水産省などから牛乳の消費を増やす活動がはじめられました。

農水省の職員の方が、牛の着ぐるみを着て牛乳を「いつもよりもう一杯」とPRするメッセージ動画も話題になりましたし、最近ではコマーシャルの制作もされているので、ご覧になった方もいるのではないでしょうか。

また、SNS上でも「#牛乳チャレンジ」として、牛乳を消費できるレシピが公開されたり、主な牛乳の産地である北海道の知事なども、牛乳の消費を拡大させるために奔走されていました(詳しくは こちら

牛乳消費が広く呼びかけられたのは、なにも牛乳が余ってしまい破棄されるからだけではないようです。
牛乳の消費が減ってしまったからと、乳牛から搾乳することをやめてしまうと、乳牛にも悪影響を及ぼしてしまうそうです。

なお、生乳の生産量は、牛の出産が増える4月~5月ごろがピークとなるそうで、政府は6月ごろまでは牛乳の消費量を増やしたいと考えているようです。




人々の門出を祝った花たちの行方
成人式・入学式・卒業式・結婚式・・・。人々の門出を祝う際には、多くの場合花が空間を彩っていました。

しかし、式典やイベントそのものが実施されなかったり、内容が簡略化されたことで、花の消費が大幅に減少し、せっかくの花が廃棄されてしまう「フラワーロス」と呼ばれる現象も起こっています。

しかしこのフラワーロスは、実はコロナ禍によって報道されるようになっただけで、もともと業界内では深刻な問題だったそうです。

花業界は「プロダクトアウト型」という生産者の生産量や種類を起点として消費者に届ける流れになっているのですが、これは「需要があって供給する」というものではありません。

花は様々なイベントで用いられますが、花の需要は経済状況や景気動向、流行などで左右されるため、はっきりとした需要の数値化がしづらい傾向にあります。

​​​​​​このため、花を買い取った小売業者が過剰に入荷してしまうという問題点が潜んでいるのです。

そして、花はいつまでも保存がきくものではありません。どんなにケアをしていても枯れてしまうため、時間が経過してしまった花は、処分するしか方法がないのです。

こうしたことから、実は小売業者が仕入れた量の30〜40%は廃棄されることもがあるそうです。
そのため、フラワーロスによる経済損失は年間1,500億円にものぼるといわれています

フラワーロスをなくすために、様々なサービスも生まれています。

花の配達をしてくれるサブスクリプションサービスもその一つで、指定された日にポストに届くものや、玄関先まで届けてくれるものなど、ライフサイクルに合わせて選べるのでとり入れてみてはいかがでしょうか。

また、しばらく会っていないご家族やご友人にサプライズで花を贈るのもいいかもしれません。


まだまだマスクを使ったり、行動には注意することが求められていますが、
生活に花を取り入れることで、少し気分が変わるのではないでしょうか?

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参考:

農林水産省
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シェアリング情報をお届けするWebサイト「Nol」

 



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